数年かけて育てる「一生モノの資産」。市民農園では絶対に不可能な、山林の傾斜を活かした高付加価値果樹モデル。ぶどうは、生鮮フルーツとしての直販はもちろん、ジュースやワインといった「加工品(醸造)」に変えることで、1本数千円〜数万円という圧倒的な高単価に変化するハイリターン作物です。このモデルでは、日本の気候に土着した「山ぶどう」や、自然派ワイン(ナチュラルワイン)用の品種を栽培します。収穫したぶどうを地域の委託醸造所(ワイナリー)に持ち込んでオリジナルワインや高級プレミアムジュースに変え、SNSやECサイトを通じて、ストーリーを愛するこだわり層や富裕層へダイレクトに販売(D2C)します。また、「一口オーナー制度」を導入し、苗木の段階からファンを募って事前の資金調達(年会費モデル)を行うことも可能です。
ぶどう栽培において最も重要なのは「水はけの良さ」と「日当たり」、そして「昼夜の寒暖差」です。平坦な農地では水が溜まりやすく、病気の原因になりますが、山林農場の「傾斜地(斜面)」は雨水が自然に流れ落ちるため、ぶどうにとって最高の排水環境となります。さらに、日本の山林ならではの厳しい寒暖差がぶどうの糖度を極限まで高め、野生の微生物が豊富な土壌によって、化学肥料では出せない「複雑で深みのある味わい(テロワール)」が育ちます。
・「仕立て方」の選択(山林用の棚栽培 vs 垣根栽培): 山の斜面を活かすため、海外のワイナリーのような「垣根仕立て」を採用し、風通しと日当たりを極限まで高めます。これにより病気(べと病など)を予防し、狭い傾斜地でも収穫量を最大化させます。
・野生の力を引き出す「不耕起(ふこうき)草生栽培」:ぶどうの根を深く張らせるため、あえて土を耕さず、斜面の雑草を刈り込んでそのまま敷き詰めます。草の根が天然のドレーン(水はけの管)となり、地中深くの岩盤からミネラルを吸い上げる強い株に育てます。
・初年度の「根群(こんぐん)育成」と徹底的な摘蕾(てきらい):植え付けから2年間は、実を一切鳴らせずにすべて切り落とします。すべてのエネルギーを「根の拡張」と「主幹を太らせること」だけに集中させることで、3年目以降に一気に高品質なぶどうを爆発的に実らせるプロの基礎作りです。
高齢化の影響で、農業は就業者数こそ減少しているものの、食糧生産という重要性の高い事業であることから、そのニーズが衰えることはありません。農業ビジネスは、農業や農業に関わる周辺ビジネス全般を指す言葉です。農業といえば種を蒔き手塩にかけた作物を収穫するイメージが強いですが、ビジネスとして考える場合、必ずしも作物を育てて収穫することだけが農業ビジネスというわけではありません。加工して販売するのも、農業体験をあっせんするのも農業に含まれます。採れたて野菜ジュースや無農薬野菜でアイスクリームを加工販売するのも農業に含まれます。観葉植物の生産販売も、昆虫やミミズの養殖も農業に当たります。育てた竹を加工してコップやキャンドルに加工して販売するのも農業です。ヤギを飼ってヤギのミルクが飲める観光農園を運営するのだって、ダチョウを飼ってダチョウの目玉焼きを提供するのも農業です。農業ビジネスは、地方創生や都心部からの脱却といった近年のトレンドに合わせて、注目度が高まっている事業形態です。場所選びを上手にやれば、作物をブランド化することにより差別化を図る事も可能です。無農薬で育てたレア食材を販売したり、ブランド化して少量生産するのも勝算があるでしょう。就農していきなり一本立ちするのは少々敷居が高いですが、都心近郊でサイドビジネスとして始めてみるのなら、リスクも最小限に抑えられます。農協を通して安く販売するのではなく、直販サイトを制作したり、ヤフオクやメルカリなどのショッピングサイトで販売することで希少価値を保ちながら消費者に対して直販することができます。フリーマーケットならユーザーの意見を直接聞くこともできます。ネット上で自分自身で【半農半X】で始めるなら、負担なく自分自身の可能性に挑戦することができます。発想次第で楽しみながら自分らしいライフスタイルを実現することができます。