夏の食卓に欠かせない瑞々しいキュウリを、野山の生態系ネットワークを借りて完全無農薬で育てるモデルです。キュウリは95%以上が水分でできているため、平地では「毎日の水やり」と「うどんこ病との戦い」が必須です。このモデルでは、「人間が一切水を運ばず、山の土壌が持つ圧倒的な保水力だけで、えぐみのない、驚くほどジューシーな天然キュウリを永久自給する」というコストゼロ・労働ゼロの価値を手に入れます。
キュウリの祖先は、ヒマラヤ山麓の「森林の木陰」で、他の樹木にツルを絡ませながら育っていたウリ科の植物です。関東の里山にある「雑木林の縁(キワ)」や「低木がパラパラと生えている半日陰」は、まさにキュウリの遺伝子が最も喜ぶ黄金環境です。平地の畑のように人工的な緑のネットを張らなくても、自ら周囲の低木や細い枝にツルを巻き付けて勝手に上に登っていきます。また、何年も積もった山の腐葉土が天然のスポンジとなって水分を常に抱え込んでいるため、真夏でも水やりの必要が全くありません。
・「先住の低木」を天然のトレリス(支柱)にする: 植え付けの際、野山に自生しているウツギやアジサイなどの「背の低い低木」の根元にピンポイントでキュウリの種を蒔きます。キュウリのツヤツヤしたツルが低木の枝を天然のジャングルジムのように利用して立体的に這い上がっていくため、風通しが抜群になり、平地で多発する「うどんこ病」や「ベト病」を無農薬で完全に回避できます。
・「西日遮断」の配置設計: キュウリを配置するのは、東向きの斜面や、午後から大きな木の影になる場所です。午前中の優しい光でしっかり光合成をさせ、株が最も消耗する「午後の激しい西日」を野山の木々に遮ってもらうことで、水分が枯渇せず、皮が柔らかく甘みの強いキュウリが収穫できます。
高齢化の影響で、農業は就業者数こそ減少しているものの、食糧生産という重要性の高い事業であることから、そのニーズが衰えることはありません。農業ビジネスは、農業や農業に関わる周辺ビジネス全般を指す言葉です。農業といえば種を蒔き手塩にかけた作物を収穫するイメージが強いですが、ビジネスとして考える場合、必ずしも作物を育てて収穫することだけが農業ビジネスというわけではありません。加工して販売するのも、農業体験をあっせんするのも農業に含まれます。採れたて野菜ジュースや無農薬野菜でアイスクリームを加工販売するのも農業に含まれます。観葉植物の生産販売も、昆虫やミミズの養殖も農業に当たります。育てた竹を加工してコップやキャンドルに加工して販売するのも農業です。ヤギを飼ってヤギのミルクが飲める観光農園を運営するのだって、ダチョウを飼ってダチョウの目玉焼きを提供するのも農業です。農業ビジネスは、地方創生や都心部からの脱却といった近年のトレンドに合わせて、注目度が高まっている事業形態です。場所選びを上手にやれば、作物をブランド化することにより差別化を図る事も可能です。無農薬で育てたレア食材を販売したり、ブランド化して少量生産するのも勝算があるでしょう。就農していきなり一本立ちするのは少々敷居が高いですが、都心近郊でサイドビジネスとして始めてみるのなら、リスクも最小限に抑えられます。農協を通して安く販売するのではなく、直販サイトを制作したり、ヤフオクやメルカリなどのショッピングサイトで販売することで希少価値を保ちながら消費者に対して直販することができます。フリーマーケットならユーザーの意見を直接聞くこともできます。ネット上で自分自身で【半農半X】で始めるなら、負担なく自分自身の可能性に挑戦することができます。発想次第で楽しみながら自分らしいライフスタイルを実現することができます。