花きや観葉植物の「地下茎で増える宿根草(しゅっこんそう)の管理」の知識とも深くリンクする、フキ栽培を確実に成功させるプロのテクニックです。
1.植え付け初期のササ根(アズマネザサ)の駆逐
フキの地下茎は非常に強力ですが、関東の野山にびっしりと張り巡らされている「アズマネザサ」などの硬い竹根が残っている場所では、初期の縄張り争いに負けてしまいます。
・実践: 植え付けを行う春先、エリア一帯(数平方メートル)の土を深さ20cmほど掘り起こし、ササの黄色く硬い根だけを丁寧に取り除いてからフキの地下茎(根茎)を等間隔に並べます。最初のこの「耕転・根の分別」を丁寧に行うだけで、2年目以降の定着スピードが3倍に跳ね上がります。
2.フキノトウの“3割残し”コントロール
早春に顔を出すフキノトウ(花蕾)は、天ぷらや蕗味噌(ふきみそ)として最高のごちそうですが、見つけたものを全て根こそぎ収穫してしまうのはNGです。
・実践: そのエリアにあるフキノトウの「7割」を収穫したら、残りの「3割」はあえて収穫せずにそのまま残し、花を咲かせます(これを『トウ立ち』させると呼びます)。花を咲かせることで、植物全体の生存本能が刺激され、地中の地下茎に栄養がしっかりと蓄えられます。これが、初夏に収穫する「フキの茎」を太く、長く、筋の柔らかい極上のスペックに仕立てる隠れた秘訣です。
3. 夏場の乾燥を耐え抜く、雑草との『高低差共生』
フキは水分を好むため、梅雨明け以降の関東の「真夏の乾燥」が最大のピンチになります。
・実践: フキの周囲に生えてくる雑草を、すべて地際から綺麗に刈り取ってはいけません。フキよりも背が高く伸びる雑草の「上半分」だけを刈り、フキの頭上に適度な日陰(パラソル)を作ってあげます。周囲の草の根が土壌の水分を地表に引き上げてくれるため、フキが干からびるのを防ぐ、野山ならではの絶妙な共生ネットワークが完成します。
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