「ナスは肥料食い」と言われ、市民農園では大量の牛糞堆肥や化学肥料を定期的に追肥しなければすぐに実が止まってしまいます。しかし、野山の土壌メカニズムを使えば、無肥料・無農薬で、皮が薄くトロトロ食感の極上ナスを秋遅くまで収穫し続けることが可能です。「肥料代を永久にゼロにし、平地では出せない野生の深い紫色(ナスニン)を持った嗜好品クオリティのナスを自給する」モデルです。
ナスが最も好むのは「フカフカで温かく、水分が常に保たれている土壌」です。関東の落葉広葉樹林の足元を歩くと、何年もかけて積もった落ち葉が下の方で発酵し、触るとじんわり温かく、手で簡単に掘れるほどフカフカな「天然の腐葉土層(林床)」が存在します。ここには、平地の畑には存在しない無数の「土着の糸状菌(キノコの親戚のような菌)」が張り巡らされています。この菌たちがナスの根と合体(菌根共生)し、地中深くの微量要素や水分をナスの代わりに集めて供給してくれるため、人間が外から肥料を与えなくても、大ぶりの実が次々と実るインフラが最初から完成しているのです。
・「不耕起(耕さない)落ち葉サークル」の作成: クワで土を耕すと、せっかくの土着菌のネットワークがズタズタにちぎれてしまいます。土は耕さず、ナスの苗を植える場所だけ落ち葉を丸く掻き分け、ピンポイントで植え付けます。株の周りには、刈り取った周囲の雑草や古い落ち葉を「ドーナツ状」に厚く積み重ねておきます(草マルチ)。これが発酵し、ナスが求める熱と栄養を長期間供給し続けます。
・「切り戻し(更新剪定)」による秋ナスハック: 夏の終わり(8月上旬頃)、枝が込み合ってきたら、すべての枝の長さを半分くらいにバッサリと切り詰め、株元に少しカマで傷を入れて刺激を与えます。これにより、野山の秋の涼しい風を感じたナスが再び覚醒し、9月〜10月に信じられないほど甘みの強い、極上の「秋ナス」を爆産させることができます。
高齢化の影響で、農業は就業者数こそ減少しているものの、食糧生産という重要性の高い事業であることから、そのニーズが衰えることはありません。農業ビジネスは、農業や農業に関わる周辺ビジネス全般を指す言葉です。農業といえば種を蒔き手塩にかけた作物を収穫するイメージが強いですが、ビジネスとして考える場合、必ずしも作物を育てて収穫することだけが農業ビジネスというわけではありません。加工して販売するのも、農業体験をあっせんするのも農業に含まれます。採れたて野菜ジュースや無農薬野菜でアイスクリームを加工販売するのも農業に含まれます。観葉植物の生産販売も、昆虫やミミズの養殖も農業に当たります。育てた竹を加工してコップやキャンドルに加工して販売するのも農業です。ヤギを飼ってヤギのミルクが飲める観光農園を運営するのだって、ダチョウを飼ってダチョウの目玉焼きを提供するのも農業です。農業ビジネスは、地方創生や都心部からの脱却といった近年のトレンドに合わせて、注目度が高まっている事業形態です。場所選びを上手にやれば、作物をブランド化することにより差別化を図る事も可能です。無農薬で育てたレア食材を販売したり、ブランド化して少量生産するのも勝算があるでしょう。就農していきなり一本立ちするのは少々敷居が高いですが、都心近郊でサイドビジネスとして始めてみるのなら、リスクも最小限に抑えられます。農協を通して安く販売するのではなく、直販サイトを制作したり、ヤフオクやメルカリなどのショッピングサイトで販売することで希少価値を保ちながら消費者に対して直販することができます。フリーマーケットならユーザーの意見を直接聞くこともできます。ネット上で自分自身で【半農半X】で始めるなら、負担なく自分自身の可能性に挑戦することができます。発想次第で楽しみながら自分らしいライフスタイルを実現することができます。