春の訪れを告げる大粒のソラマメを、野山の「厳しい冬」を味方につけて完全無農薬で育てる至高のモデルです。平地や市民農園では、暖かくなった春先に、どこからともなく真っ黒なアブラムシが新芽を覆い尽くすように大発生し、無農薬で綺麗に育てるのはほぼ不可能な「絶望のアブラナ科・マメ科環境」です。このモデルでは、「毒性の強い殺虫剤を一切使わず、野山の圧倒的な『寒風(冬の試練)』を株に浴びせることで、植物の細胞を強靭に引き締め、害虫を寄せ付けない最高級のソラマメを自給する」という、環境逆転の自然農法です。
ソラマメが春に虫だらけになる最大の原因は、冬の間に過保護に育てられたことによる「細胞の緩み」と、平地で与えられる「余分な肥料」です。肥料のない野山の「冬場に冷たい木枯らしが吹き抜ける中腹の斜面」に秋(10月〜11月)に種を蒔きます。冬の間、遮るもののない山の厳しい寒風にノーガードで晒されたソラマメは、上に伸びるのをじっと我慢し、地面にへばりつくように背を低くして冬を越します。この「冬の試練」を耐え抜いた株は、細胞壁がプラスチックのように硬く引き締まり、春先にアブラムシが口針を刺そうとしても皮が硬すぎて針が通りません。結果として、虫が一匹も居着かないクリーンな大株に育ちます。
・「オハグロを下に向けて、お尻を出す」種まきハック: ソラマメの種(大きな豆)には、「オハグロ」と呼ばれる黒い筋(芽と根が出る場所)があります。土を耕さない硬い野山の地面に、このオハグロの側を斜め下に向けて、豆の「お尻(全体の3分の1)」が地表に露出するように斜めに挿し込みます。全部土に埋めないのがプロの鉄則です。お尻を出すことで、種の中の水分バランスが適度に保たれ、山の長雨による種の腐敗を100%防ぎます。
・「主枝の芯止め」による脇芽バースト: 春先、冬眠から覚めたソラマメの中心の太い枝(主枝)が勢いよく伸び始めたら、その先端をハサミでバッサリと切り落とします。これにより、株の生存本能が一気に横へとシフトし、実をたくさんつける「元気な脇芽」が地面から7〜8本一斉に立ち上がります。この引き算のひと手間で、実が空を向いて堂々と実る、大粒でホクホクの甘いソラマメが鈴なりに収穫できます。
高齢化の影響で、農業は就業者数こそ減少しているものの、食糧生産という重要性の高い事業であることから、そのニーズが衰えることはありません。農業ビジネスは、農業や農業に関わる周辺ビジネス全般を指す言葉です。農業といえば種を蒔き手塩にかけた作物を収穫するイメージが強いですが、ビジネスとして考える場合、必ずしも作物を育てて収穫することだけが農業ビジネスというわけではありません。加工して販売するのも、農業体験をあっせんするのも農業に含まれます。採れたて野菜ジュースや無農薬野菜でアイスクリームを加工販売するのも農業に含まれます。観葉植物の生産販売も、昆虫やミミズの養殖も農業に当たります。育てた竹を加工してコップやキャンドルに加工して販売するのも農業です。ヤギを飼ってヤギのミルクが飲める観光農園を運営するのだって、ダチョウを飼ってダチョウの目玉焼きを提供するのも農業です。農業ビジネスは、地方創生や都心部からの脱却といった近年のトレンドに合わせて、注目度が高まっている事業形態です。場所選びを上手にやれば、作物をブランド化することにより差別化を図る事も可能です。無農薬で育てたレア食材を販売したり、ブランド化して少量生産するのも勝算があるでしょう。就農していきなり一本立ちするのは少々敷居が高いですが、都心近郊でサイドビジネスとして始めてみるのなら、リスクも最小限に抑えられます。農協を通して安く販売するのではなく、直販サイトを制作したり、ヤフオクやメルカリなどのショッピングサイトで販売することで希少価値を保ちながら消費者に対して直販することができます。フリーマーケットならユーザーの意見を直接聞くこともできます。ネット上で自分自身で【半農半X】で始めるなら、負担なく自分自身の可能性に挑戦することができます。発想次第で楽しみながら自分らしいライフスタイルを実現することができます。