ビールのおつまみから冬の味噌づくりまで活躍する大豆(エダマメ)を、野山の土壌微生物の力を借りて完全無肥料・無農薬で育てるモデルです。平地では、実が入る時期にカメムシが大発生して中身を吸い尽くされたり、植えた瞬間に鳥(カラスやキジ)に種をほじくり返されるため、防虫ネットと消毒が必須の難関野菜です。このモデルでは、「農薬代もネット資材も一切不要。野山の土壌に眠る『目に見えない相棒』と共生し、噛むほどに豆本来の甘みが弾ける本物のエダマメを自給する」という、自然のバディシステムを提案します。
エダマメ(大豆)が虫だらけになる最大の原因は、平地の畑で与えられる「窒素(チッソ)肥料」です。肥料を吸いすぎた大豆の葉は、虫にとって大好物のアミノ酸が異常に凝縮され、遠くからでも匂いで害虫を引き寄せてしまいます。肥料が一切ない野山の「乾いた痩せ地や傾斜地」では、大豆は自らの根に「根粒菌(こんりゅうきん)」という空気中の窒素を栄養に変える微生物を住まわせます。この天然の共生(バディシステム)によって育つ大豆は、体内の栄養バランスが極めてクリーンなため、害虫であるカメムシやアブラムシが不思議なほど近寄ってきません。
・「鳥を騙す、雑草の “マルチング” 植え」: 土を綺麗に耕して種を蒔くと、カラスなどの鳥が「ここに種があるぞ」と一発で見抜いてしまいます。野山では土を耕さず、生えている雑草をカマで地際から刈り取り、その刈り草を地面に厚く敷き詰めます。その草を少しめくり、硬い大地の表面に小さな穴を開けて種を挿し込みます。鳥たちの視線から種を完全に隠す(カモフラージュ)ことで、発芽率をノーガードのまま劇的に向上させます。
・「ツルマメ(野生種)」の周辺をスカウトする: もし野山の周辺に、大豆の原種であるツルマメ(ツル性の小さな野生の豆)が自生している場所があれば、そこはエダマメ栽培の「聖地」です。土壌の中に良質な根粒菌が100%眠っている証拠なので、そのエリアに点植えするだけで、肥料を1粒も与えなくても、驚くほど実がパンパンに詰まった大粒の極上エダマメが収穫できます。
高齢化の影響で、農業は就業者数こそ減少しているものの、食糧生産という重要性の高い事業であることから、そのニーズが衰えることはありません。農業ビジネスは、農業や農業に関わる周辺ビジネス全般を指す言葉です。農業といえば種を蒔き手塩にかけた作物を収穫するイメージが強いですが、ビジネスとして考える場合、必ずしも作物を育てて収穫することだけが農業ビジネスというわけではありません。加工して販売するのも、農業体験をあっせんするのも農業に含まれます。採れたて野菜ジュースや無農薬野菜でアイスクリームを加工販売するのも農業に含まれます。観葉植物の生産販売も、昆虫やミミズの養殖も農業に当たります。育てた竹を加工してコップやキャンドルに加工して販売するのも農業です。ヤギを飼ってヤギのミルクが飲める観光農園を運営するのだって、ダチョウを飼ってダチョウの目玉焼きを提供するのも農業です。農業ビジネスは、地方創生や都心部からの脱却といった近年のトレンドに合わせて、注目度が高まっている事業形態です。場所選びを上手にやれば、作物をブランド化することにより差別化を図る事も可能です。無農薬で育てたレア食材を販売したり、ブランド化して少量生産するのも勝算があるでしょう。就農していきなり一本立ちするのは少々敷居が高いですが、都心近郊でサイドビジネスとして始めてみるのなら、リスクも最小限に抑えられます。農協を通して安く販売するのではなく、直販サイトを制作したり、ヤフオクやメルカリなどのショッピングサイトで販売することで希少価値を保ちながら消費者に対して直販することができます。フリーマーケットならユーザーの意見を直接聞くこともできます。ネット上で自分自身で【半農半X】で始めるなら、負担なく自分自身の可能性に挑戦することができます。発想次第で楽しみながら自分らしいライフスタイルを実現することができます。