もぎたて30分が最も甘く、市場流通品とは完全に別物の美味しさを持つトウモロコシを、野山の圧倒的な敷地を利用して完全無農薬で育てるモデルです。平地では「アワノメイガ」というガの幼虫が実の中に必ず侵入し、無農薬で綺麗に育てるのはほぼ不可能な「害虫の標的」です。このモデルでは、「高価な薬剤を一切使わず、野山の広大な地形と気候の『時間差』をハックして害虫の発生サイクルを完全にスカし、一粒一粒がフルーツのように甘い奇跡のトウモロコシを自給する」という、知的な生態系ディフェンスを実現します。
トウモロコシの原産地はメキシコの「乾燥した高原地帯」であり、風によって受粉する「風媒花(ふうばいか)」です。平地の狭い市民農園では、周囲に十分な風が通らず受粉不良(実が歯抜けになる現象)が起きやすいですが、野山の「風が吹き抜ける中腹の斜面」は、彼らにとって最高の受粉インフラです。さらに、野山にはトウモロコシの天敵であるアワノメイガの関心をそらす、イネ科の野生の雑草(ススキやエノコログサなど)が無数に自生しています。トウモロコシだけがポツンと並ぶ平地の畑とは違い、広大な野山の草の海に分散して配置することで、害虫のターゲットを分散させ、実への致命的な食害を回避できます。
・「梅雨明け直撃」の時間差ハック(初夏まき): 平地では春(4月)に種を蒔くのが一般的ですが、野山の自然農法ではあえて時期を遅らせ、5月下旬〜6月の梅雨時期に種を蒔きます。こうすることで、アワノメイガの第一波の発生ピークを完全に「スカす」ことができます。トウモロコシが最も水分を必要とする時期に梅雨の豊富な雨をたっぷりと吸わせ、害虫の活動が一段落した8月下旬〜9月に、無傷の超完熟トウモロコシを一気に収穫します。
・「雄穂(ゆうすい)の早期カット」: トウモロコシのてっぺんに咲くススキのような花(雄穂)は、花粉を飛ばし終えると、アワノメイガの成虫を呼び寄せる強い匂いのフェロモンを出し始めます。受粉が完了した(実から出ているヒゲが茶色くなり始めた)瞬間に、てっぺんの花をハサミでバッサリと切り落として遠くに捨てます。この「匂いの元を断つ」引き算のテクニックにより、無農薬のまま、実を完璧に守り抜くことができます。
高齢化の影響で、農業は就業者数こそ減少しているものの、食糧生産という重要性の高い事業であることから、そのニーズが衰えることはありません。農業ビジネスは、農業や農業に関わる周辺ビジネス全般を指す言葉です。農業といえば種を蒔き手塩にかけた作物を収穫するイメージが強いですが、ビジネスとして考える場合、必ずしも作物を育てて収穫することだけが農業ビジネスというわけではありません。加工して販売するのも、農業体験をあっせんするのも農業に含まれます。採れたて野菜ジュースや無農薬野菜でアイスクリームを加工販売するのも農業に含まれます。観葉植物の生産販売も、昆虫やミミズの養殖も農業に当たります。育てた竹を加工してコップやキャンドルに加工して販売するのも農業です。ヤギを飼ってヤギのミルクが飲める観光農園を運営するのだって、ダチョウを飼ってダチョウの目玉焼きを提供するのも農業です。農業ビジネスは、地方創生や都心部からの脱却といった近年のトレンドに合わせて、注目度が高まっている事業形態です。場所選びを上手にやれば、作物をブランド化することにより差別化を図る事も可能です。無農薬で育てたレア食材を販売したり、ブランド化して少量生産するのも勝算があるでしょう。就農していきなり一本立ちするのは少々敷居が高いですが、都心近郊でサイドビジネスとして始めてみるのなら、リスクも最小限に抑えられます。農協を通して安く販売するのではなく、直販サイトを制作したり、ヤフオクやメルカリなどのショッピングサイトで販売することで希少価値を保ちながら消費者に対して直販することができます。フリーマーケットならユーザーの意見を直接聞くこともできます。ネット上で自分自身で【半農半X】で始めるなら、負担なく自分自身の可能性に挑戦することができます。発想次第で楽しみながら自分らしいライフスタイルを実現することができます。