夏の風物詩であるスイカを、野山の圧倒的な敷地と植物の防衛本能を借りて完全無農薬・無資材で育てるモデルです。市民農園では、実がカラスに突かれないようにネットを張り、泥跳ねを防ぐために藁を敷き、病気を防ぐために消毒を繰り返す「超過保護」な野菜の筆頭です。このモデルでは、「カラス対策のネット代も手間も完全ゼロ。野山の自然のカーテンに身を隠し、野生本来の生命力だけで育った『中身がパツパツに詰まった大玉スイカ』を収穫する」という、痛快な自家消費を実現します。
スイカの故郷は、アフリカのカラハリ砂漠という「乾燥した荒野」です。トマトと同様に水はまりが大嫌いなため、野山の「水はけが良い南向きの斜面」が最適です。さらに、市民農園のように綺麗に除草された畑にスイカを転がしておくと、カラスやハクビシンに見つかって一発で食べられてしまいますが、野山にあえて草を少し残した「ブッシュ(低木や雑草の茂み)」の中にツルを走らせると、スイカの緑色のカモフラージュ柄(模様)が周囲の草むらに完全に溶け込み、天敵の目から実を完璧に隠し通す(ステルス効果)ことができます。
・「低木(ウツギなど)の足元への点植え」: 土を耕さず、自生している低木の足元に種を蒔きます。スイカの強靭なツルが低木の枝に軽く絡みつきながら、地面の刈り草の上をのびのびと這っていきます。この野生の環境が、スイカの葉裏の湿度を適度に下げ、平地で多発する「炭疽病(たんそびょう)」を無農薬でシャットアウトします。
・「草マルチ」による天然の座布団: 実が止まった(着果した)場所の周囲の雑草だけをカマで刈り取り、その刈り草を実の下に厚く敷き詰めて「天然の座布団」にします。これにより、地面からの泥跳ねを防ぎ、虫が実の底から侵入するのを防ぎつつ、上部は周囲の草むらが適度な日除けとなって、夏の猛暑による「実の日焼け(腐敗)」を自動で防いでくれます。
高齢化の影響で、農業は就業者数こそ減少しているものの、食糧生産という重要性の高い事業であることから、そのニーズが衰えることはありません。農業ビジネスは、農業や農業に関わる周辺ビジネス全般を指す言葉です。農業といえば種を蒔き手塩にかけた作物を収穫するイメージが強いですが、ビジネスとして考える場合、必ずしも作物を育てて収穫することだけが農業ビジネスというわけではありません。加工して販売するのも、農業体験をあっせんするのも農業に含まれます。採れたて野菜ジュースや無農薬野菜でアイスクリームを加工販売するのも農業に含まれます。観葉植物の生産販売も、昆虫やミミズの養殖も農業に当たります。育てた竹を加工してコップやキャンドルに加工して販売するのも農業です。ヤギを飼ってヤギのミルクが飲める観光農園を運営するのだって、ダチョウを飼ってダチョウの目玉焼きを提供するのも農業です。農業ビジネスは、地方創生や都心部からの脱却といった近年のトレンドに合わせて、注目度が高まっている事業形態です。場所選びを上手にやれば、作物をブランド化することにより差別化を図る事も可能です。無農薬で育てたレア食材を販売したり、ブランド化して少量生産するのも勝算があるでしょう。就農していきなり一本立ちするのは少々敷居が高いですが、都心近郊でサイドビジネスとして始めてみるのなら、リスクも最小限に抑えられます。農協を通して安く販売するのではなく、直販サイトを制作したり、ヤフオクやメルカリなどのショッピングサイトで販売することで希少価値を保ちながら消費者に対して直販することができます。フリーマーケットならユーザーの意見を直接聞くこともできます。ネット上で自分自身で【半農半X】で始めるなら、負担なく自分自身の可能性に挑戦することができます。発想次第で楽しみながら自分らしいライフスタイルを実現することができます。