市民農園では「ツルが広がりすぎて他の人の区画に迷惑がかかる」という理由で敬遠されがちなカボチャを、野山の広大な傾斜地を利用してダイナミックに育てるモデルです。カボチャは収穫後、数ヶ月も常温で日持ちするため、冬の貴重な栄養源(備蓄食糧)になります。「肥料も水やりも一切なし、野山の厄介な雑草エリアをカボチャの旺盛な生命力で丸ごと乗っ取り、1株から十数個のドデカい完熟カボチャを自動収穫する」という、開墾型の自然農法です。
カボチャ、特に日本カボチャや一部の西洋カボチャは、雑草の王様である「クズ」や「ササ」に負けないほどの爆発的なツヤと成長スピードを持っています。関東の里山で最も管理が面倒な「雑木林のキワや、草刈りが大変な急斜面」こそが、カボチャの主戦場です。平地のように等間隔に畝を立てなくても、傾斜の上部に一株植えておくだけで、重力を利用してツルが下へ下へと滝のように激しく広がり、数ヶ月で斜面全体をカボチャの大きな葉が覆い尽くします。これにより、他の雑草が伸びるのを自動的に抑え込む「生きた防草シート」として機能します。
・「親ツルの芯止め」による子ツラバースト: 苗が50cmほど伸びた段階で、一番先端の芽(親ツル)をパチンと切り落とします。これにより、カボチャの生存本能にスイッチが入り、栄養をたくさん含んだ「子ツル」が3〜4本、爆発的に勢いよく四方八方へ伸び始めます。この子ツルたちが野山の野生の低木や倒木を乗り越えながら、強靭な実を次々と実らせていきます。
・「完熟のサイン」を自然に待つ: 野山のカボチャは、人間が収穫時期を毎日チェックする必要はありません。秋になり、周囲の草木が枯れ始める頃、カボチャのツルも自然に枯れて茶色くなります。実とツルを繋ぐ「ヘタ」の部分がコルクのようにひび割れて乾燥したら、それが完全完熟の合図です。山のデンプンを限界まで糖分に変えた、ホクホクで甘い極上のカボチャがゴロゴロと斜面に転がっています。
高齢化の影響で、農業は就業者数こそ減少しているものの、食糧生産という重要性の高い事業であることから、そのニーズが衰えることはありません。農業ビジネスは、農業や農業に関わる周辺ビジネス全般を指す言葉です。農業といえば種を蒔き手塩にかけた作物を収穫するイメージが強いですが、ビジネスとして考える場合、必ずしも作物を育てて収穫することだけが農業ビジネスというわけではありません。加工して販売するのも、農業体験をあっせんするのも農業に含まれます。採れたて野菜ジュースや無農薬野菜でアイスクリームを加工販売するのも農業に含まれます。観葉植物の生産販売も、昆虫やミミズの養殖も農業に当たります。育てた竹を加工してコップやキャンドルに加工して販売するのも農業です。ヤギを飼ってヤギのミルクが飲める観光農園を運営するのだって、ダチョウを飼ってダチョウの目玉焼きを提供するのも農業です。農業ビジネスは、地方創生や都心部からの脱却といった近年のトレンドに合わせて、注目度が高まっている事業形態です。場所選びを上手にやれば、作物をブランド化することにより差別化を図る事も可能です。無農薬で育てたレア食材を販売したり、ブランド化して少量生産するのも勝算があるでしょう。就農していきなり一本立ちするのは少々敷居が高いですが、都心近郊でサイドビジネスとして始めてみるのなら、リスクも最小限に抑えられます。農協を通して安く販売するのではなく、直販サイトを制作したり、ヤフオクやメルカリなどのショッピングサイトで販売することで希少価値を保ちながら消費者に対して直販することができます。フリーマーケットならユーザーの意見を直接聞くこともできます。ネット上で自分自身で【半農半X】で始めるなら、負担なく自分自身の可能性に挑戦することができます。発想次第で楽しみながら自分らしいライフスタイルを実現することができます。