見た目の綺麗さだけを求める平地の多投入型農業とは対照的な、野山の地形特性を活かした引き締まった根菜づくりです。ビジネス的な価値は、「冬場の食料備蓄としての安定性と、自然の水分バランスのみで育てることによる『肥料・資材コスト』の完全削減」にあります。無骨ですが、旨味が限界まで凝縮した根菜が手に入ります。
平地の畑でジャガイモや大根を育てる際、最大の敵は「長雨による水はまり(根腐れ)」です。しかし、野山の緩やかな傾斜地(斜面)は、地球の重力によって常に抜群の排水性(水はけ)が維持されます。また、関東の適度な四季の移り変わり(夏の暑さと冬の寒さのギャップ)が、植物に生存本能を刺激させ、デンプンや糖分を根に蓄え込ませます。
・「不耕起(耕さない)点植え」: 土を全面クワで耕すと斜面が流れてしまいます。苗や種を植える部分だけをピンポイントで掘り、周囲の土着の草の根を残すことで、土壌の流出を防ぎつつ根を深く張らせます。
・「土着菌」の活用: 周囲の腐葉土層に含まれる菌糸(白いカビのようなもの)を種芋の周りに薄く混ぜることで、根の張りを爆発的に強化します。
高齢化の影響で、農業は就業者数こそ減少しているものの、食糧生産という重要性の高い事業であることから、そのニーズが衰えることはありません。農業ビジネスは、農業や農業に関わる周辺ビジネス全般を指す言葉です。農業といえば種を蒔き手塩にかけた作物を収穫するイメージが強いですが、ビジネスとして考える場合、必ずしも作物を育てて収穫することだけが農業ビジネスというわけではありません。加工して販売するのも、農業体験をあっせんするのも農業に含まれます。採れたて野菜ジュースや無農薬野菜でアイスクリームを加工販売するのも農業に含まれます。観葉植物の生産販売も、昆虫やミミズの養殖も農業に当たります。育てた竹を加工してコップやキャンドルに加工して販売するのも農業です。ヤギを飼ってヤギのミルクが飲める観光農園を運営するのだって、ダチョウを飼ってダチョウの目玉焼きを提供するのも農業です。農業ビジネスは、地方創生や都心部からの脱却といった近年のトレンドに合わせて、注目度が高まっている事業形態です。場所選びを上手にやれば、作物をブランド化することにより差別化を図る事も可能です。無農薬で育てたレア食材を販売したり、ブランド化して少量生産するのも勝算があるでしょう。就農していきなり一本立ちするのは少々敷居が高いですが、都心近郊でサイドビジネスとして始めてみるのなら、リスクも最小限に抑えられます。農協を通して安く販売するのではなく、直販サイトを制作したり、ヤフオクやメルカリなどのショッピングサイトで販売することで希少価値を保ちながら消費者に対して直販することができます。フリーマーケットならユーザーの意見を直接聞くこともできます。ネット上で自分自身で【半農半X】で始めるなら、負担なく自分自身の可能性に挑戦することができます。発想次第で楽しみながら自分らしいライフスタイルを実現することができます。