◆アグロステンマ(麦仙翁:最高効率の切り花資産) 1粒の種が1万粒に。 野山の斜面をピンクの海に変える「アグロステンマ」自動増殖
ヨーロッパ原産のナデシコ科の一年草で、風に揺れる繊細な細い茎の先に、上品なピンクや白の美しい花を咲かせる「アグロステンマ(ムギセンオウ)」。現代のナチュラルカントリー調のブライダルや、お洒落なフラワーショップでの「切り花素材」として非常に人気の高い品種です。このモデルのビジネス的価値は、「春に1パック数百円の種をパラパラと撒くだけで、翌年からは人間が種まきも耕起も1秒もせず、毎年春に数千〜数万本の高級切り花が自動発生する『自己増殖型のサブスクリプション資産』を野山に築く」ことにあります。
アグロステンマはもともと「麦畑の雑草」として生きてきた歴史を持つため、極めて強靭で、肥料が一切ない不毛な痩せ地を最も好みます。平地の畑のように栄養満点な土に植えると、過保護すぎて背が高くなりすぎ、風でペタペタと倒れてしまいます。しかし、関東・神奈川の野山にある「日当たりの良い、カチカチに締まった南向きの傾斜地」に配置することで、彼らの野生のスイッチがONになります。茎が竹のように細く硬く引き締まるため、風が吹いても絶対に折れず、宿根草のように周囲の野生の雑草を圧倒しながら自らの純群落(ピンクの海)を広げていきます。病害虫も皆無で、完全ノーメンテナンスで成長します。
・「不耕起の “放置こぼれ種”」サイクル: 最初の春(3月〜4月)、土は耕さず、斜面の雑草を踏み潰して種をバラ撒きします。初夏(5月〜6月)に見事な花を咲かせたあと、彼らは1株から数千粒の「黒い頑強な種」を地面に一斉にバラ撒きます(こぼれ種)。この種は関東の冬の厳しい霜や寒さ(陰の季節)に当たることで休眠が打破され、翌春に10倍〜100倍の密度で勝手に発芽します。人間がやるべきことは、ただ土を耕さずに放っておくこと(無為自然)だけです。
・「朝霧(あさぎり)カット」による直販マネティゼーション: 春、里山を訪れた際、野山の朝霧(水分)をたっぷり吸ってシャキッと立ち上がっているアグロステンマの花を、ナイフで根元からパチンと収穫します。これを数本ずつ麻紐で束ねて、近くのお洒落なフラワーショップに持ち込むか、ネットで「里山の無農薬・天然切り花」として直販します。土の重圧がかかっていないため、繊維がしなやかで水揚げが良く、市場のハウスモノより3倍近く長持ちする最高品質の切り花として、驚くほど簡単に現金化できます。
高齢化の影響で、農業は就業者数こそ減少しているものの、食糧生産という重要性の高い事業であることから、そのニーズが衰えることはありません。農業ビジネスは、農業や農業に関わる周辺ビジネス全般を指す言葉です。農業といえば種を蒔き手塩にかけた作物を収穫するイメージが強いですが、ビジネスとして考える場合、必ずしも作物を育てて収穫することだけが農業ビジネスというわけではありません。加工して販売するのも、農業体験をあっせんするのも農業に含まれます。採れたて野菜ジュースや無農薬野菜でアイスクリームを加工販売するのも農業に含まれます。観葉植物の生産販売も、昆虫やミミズの養殖も農業に当たります。育てた竹を加工してコップやキャンドルに加工して販売するのも農業です。ヤギを飼ってヤギのミルクが飲める観光農園を運営するのだって、ダチョウを飼ってダチョウの目玉焼きを提供するのも農業です。農業ビジネスは、地方創生や都心部からの脱却といった近年のトレンドに合わせて、注目度が高まっている事業形態です。場所選びを上手にやれば、作物をブランド化することにより差別化を図る事も可能です。無農薬で育てたレア食材を販売したり、ブランド化して少量生産するのも勝算があるでしょう。就農していきなり一本立ちするのは少々敷居が高いですが、都心近郊でサイドビジネスとして始めてみるのなら、リスクも最小限に抑えられます。農協を通して安く販売するのではなく、直販サイトを制作したり、ヤフオクやメルカリなどのショッピングサイトで販売することで希少価値を保ちながら消費者に対して直販することができます。フリーマーケットならユーザーの意見を直接聞くこともできます。ネット上で自分自身で【半農半X】で始めるなら、負担なく自分自身の可能性に挑戦することができます。発想次第で楽しみながら自分らしいライフスタイルを実現することができます。