家庭菜園の超定番であるジャガイモを、野山の地形特性を活かして完全無肥料・無農薬で育てるモデルです。市民農園では、春の長雨で土が過湿になり、植えた種芋が芽を出す前にドロドロに腐ってしまうトラブルが多発します。このモデルでは、「種芋を腐らせるリスクを自然の傾斜でゼロにし、人間が外から一切肥料を与えないことで、市販品とは別物のデンプン質がパツパツに詰まった、濃い旨味のジャガイモを完全自動で自給する」という引き算の極意を提案します。
ジャガイモの原産地は、南米アンデス山脈の標高3,000mを超える「寒冷で乾いたゴツゴツした急斜面」です。平地の水分が溜まりやすいふかふかの畑は、実はジャガイモにとっては過湿になりやすく、病気になりやすい環境です。関東の野山にある「水はけが抜群に良い南向きの傾斜地(小石が混ざっているような場所)」は、アンデスの故郷に specs が最も近いです。雨が降っても水が瞬時に下へと抜けるため、種芋が腐る心配がありません。また、野山の林床に眠る「土着の糸状菌(キノコの親戚の菌)」がジャガイモの根と合体し、地中奥深くから微量ミネラルを吸い上げて供給してくれるため、無肥料のまま、味の濃いホクホクとした芋が育ちます。
・「不耕起(耕さない)逆さ植え」: 土を深く耕すと斜面が雨で流れてしまいます。土は耕さず、種芋の「芽が出ている側をあえて下(地球側)」に向けて、地表から5cmほどの浅い場所にピンポイントで埋め込みます。芽が地上に出るためにわざわざ回り道をして伸びることで、茎が太く頑強になり、野山の厳しい環境にも負けない、病害虫にめっぽう強い強靭な株へと勝手に覚醒します。
・「刈り草・落ち葉の『重ね土寄せ』」: ジャガイモは成長すると新しい芋が親芋よりも「上」にできるため、日に当たって緑色(有毒のソラニン)になるのを防ぐ「土寄せ」が必要です。野山では土を被せる代わりに、周囲の刈り草や広葉樹の古い落ち葉を、株元にタワーのように厚く積み重ねていきます。これが太陽光を完全にシャットアウトするマルチになり、さらに秋には自然に分解されて次の命の肥料へと変わる最高の循環になります。
高齢化の影響で、農業は就業者数こそ減少しているものの、食糧生産という重要性の高い事業であることから、そのニーズが衰えることはありません。農業ビジネスは、農業や農業に関わる周辺ビジネス全般を指す言葉です。農業といえば種を蒔き手塩にかけた作物を収穫するイメージが強いですが、ビジネスとして考える場合、必ずしも作物を育てて収穫することだけが農業ビジネスというわけではありません。加工して販売するのも、農業体験をあっせんするのも農業に含まれます。採れたて野菜ジュースや無農薬野菜でアイスクリームを加工販売するのも農業に含まれます。観葉植物の生産販売も、昆虫やミミズの養殖も農業に当たります。育てた竹を加工してコップやキャンドルに加工して販売するのも農業です。ヤギを飼ってヤギのミルクが飲める観光農園を運営するのだって、ダチョウを飼ってダチョウの目玉焼きを提供するのも農業です。農業ビジネスは、地方創生や都心部からの脱却といった近年のトレンドに合わせて、注目度が高まっている事業形態です。場所選びを上手にやれば、作物をブランド化することにより差別化を図る事も可能です。無農薬で育てたレア食材を販売したり、ブランド化して少量生産するのも勝算があるでしょう。就農していきなり一本立ちするのは少々敷居が高いですが、都心近郊でサイドビジネスとして始めてみるのなら、リスクも最小限に抑えられます。農協を通して安く販売するのではなく、直販サイトを制作したり、ヤフオクやメルカリなどのショッピングサイトで販売することで希少価値を保ちながら消費者に対して直販することができます。フリーマーケットならユーザーの意見を直接聞くこともできます。ネット上で自分自身で【半農半X】で始めるなら、負担なく自分自身の可能性に挑戦することができます。発想次第で楽しみながら自分らしいライフスタイルを実現することができます。