子供から大人まで大人気のイチゴを、野山のベリーとしての本能を呼び覚まして完全無農薬・無資材で育てるロマン溢れるモデルです。市民農園やプロの農家では、病気を防ぐための高価な高設栽培システムや、地面を覆うプラスチックの黒マルチ、ナメクジ対策の薬など、資材と化学物質にまみれた野菜(果実)の筆頭です。このモデルでは、「資材ゴミを一切出さず、肥料代もゼロ。野山の『酸性土壌』と『傾斜』を利用して、一粒で部屋中に甘い香りが充満する、野生本来の真っ赤な完熟イチゴを自給する」というラグジュアリーな自家消費です。
イチゴ(バラ科フラガリア属)の祖先は、北米やチリの「森のキワの傾斜地」に自生する野生のキイチゴです。日本の多くの野山(特に落葉広葉樹のエリア)は、自然の状態で「弱酸性(pH5.5〜6.0)」に傾いていますが、これは野菜には嫌われても、イチゴにとっては「おつあつらえ向きの最高の土壌スペック」です。平地のように石灰を撒いてアルカリ側に中和する必要がありません。さらに、野山の「日当たりの良い斜面」に植えることで、イチゴの実が地面に直接触れず、斜面の下に向かって空中に「垂れ下がる」ように実るため、平地で多発する「灰色かび病」やナメクジの食害を自然の力で完全に回避できます。
・「ランナー(へその緒)の野生放置」による無限増殖: イチゴは初夏になると、親株から「ランナー」と呼ばれる細いツル(へその緒)を四方八方に伸ばし、その先にクローン(子株)を作って自ら移動・増殖します。市民農園ではこれを整列させますが、野山では完全に自由奔放に走らせます。子株が野山のふかふかの落ち葉層に自ら根を下ろし、翌年には斜面全体が「天然のイチゴのじゅうたん」へと勝手に拡大していきます。
・「ヘビイチゴ」の自生エリアをハックする: もし野山の足元に、小さくて赤い「ヘビイチゴ」や「クサイチゴ」が元気に自生している場所を見つけたら、そこは最高の一等地です。イチゴが育つための環境条件(水分・日照・土壌菌)が100%揃っている証明なので、そのすぐ隣に栽培品種(例:「宝交早生」などの野生が強くて病気に強いオールド品種)の苗を数株植え付けるだけで、あとは自然がすべてを面倒見てくれます。
高齢化の影響で、農業は就業者数こそ減少しているものの、食糧生産という重要性の高い事業であることから、そのニーズが衰えることはありません。農業ビジネスは、農業や農業に関わる周辺ビジネス全般を指す言葉です。農業といえば種を蒔き手塩にかけた作物を収穫するイメージが強いですが、ビジネスとして考える場合、必ずしも作物を育てて収穫することだけが農業ビジネスというわけではありません。加工して販売するのも、農業体験をあっせんするのも農業に含まれます。採れたて野菜ジュースや無農薬野菜でアイスクリームを加工販売するのも農業に含まれます。観葉植物の生産販売も、昆虫やミミズの養殖も農業に当たります。育てた竹を加工してコップやキャンドルに加工して販売するのも農業です。ヤギを飼ってヤギのミルクが飲める観光農園を運営するのだって、ダチョウを飼ってダチョウの目玉焼きを提供するのも農業です。農業ビジネスは、地方創生や都心部からの脱却といった近年のトレンドに合わせて、注目度が高まっている事業形態です。場所選びを上手にやれば、作物をブランド化することにより差別化を図る事も可能です。無農薬で育てたレア食材を販売したり、ブランド化して少量生産するのも勝算があるでしょう。就農していきなり一本立ちするのは少々敷居が高いですが、都心近郊でサイドビジネスとして始めてみるのなら、リスクも最小限に抑えられます。農協を通して安く販売するのではなく、直販サイトを制作したり、ヤフオクやメルカリなどのショッピングサイトで販売することで希少価値を保ちながら消費者に対して直販することができます。フリーマーケットならユーザーの意見を直接聞くこともできます。ネット上で自分自身で【半農半X】で始めるなら、負担なく自分自身の可能性に挑戦することができます。発想次第で楽しみながら自分らしいライフスタイルを実現することができます。